医師にとって使いやすい UI とは何か?

HorliX を Xcode12 を使って BigSur 向けにビルドしていた気がついたのだが、ツールバーが狭くなっている。
適当なウィンドウにツールバーを載っけてビルドしてみると、違いがわかりやすいだろうか。

従来の MacOS(Catalina 以前)では、こうなる。
タイトルバーとビューの間にある空間がツールバーと言われる領域で、アイコン&テキストはおろか、カスタマイズしたアイテムも入れ込むことができた。

これをうまく活用していたのが、OsiriX という医療画像閲覧ビューアで、各種アイテムの視認性を高めるだけでなく、ソフトにさせたい操作指示もここを介してある程度はおこなうことができた。

具体的には、

という画像があった場合、(この画面上では)左上の WLWW & CLUT & OPACITY の各項目を適宜変更するだけで、

と、やや骨組織を強調した画像をこれだけの操作で得ることができた。

もちろんより詳細にコントラストを変更したい場合は、「項目を選択」するだけではうまくいかないのだが、それをするためのより細かい設定画面への誘導もここ(ツールバー領域)を介してできるような工夫がなされていた。

だから、ある種の機能やナビゲーションシステムも受け持っていたといえる。

ところが、である。
最初にあげたコードを BigSur 向けにビルドするとこうなってしまう。

見た目すっきりしたのはわかるのだが、これではいささか狭すぎる。
ある程度の機能性やナビゲーションを提供するには、ちょっと空間が足りないかな。

(続く)

 

 

猪股弘明 医師:精神科医
HorliX, OpenDolphin-2.7m 開発者

 

 

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