ところで医療系は文章を書く訓練ってあまりしないですね

某所で書いた内容がけっこう感心されたので、こちらにも転載。

 


全然、薬学とは関係ないんですが、医療系の学部教育がイマイチだと思う点の一つは、「論理的な文章を書くトレーニング」がほぼなされてないことでしょうか。

ちなみに私は(理学部の)卒論の時にまずその手ほどきを受け、社会人になって知財権関係の仕事をした時にかなり本格的にトレーニングを受けました。

具体的には特許の明細書というやつです。

明細書は「文章で発明内容(技術的思想とかという)の全てを盛り込む」必要があるので、まあ、難易度の高いこと。
最初、それっぽく書いたやつは上司に真っ赤に添削されて突っ返されました。
悔しいことは悔しかったんですが、ただ、その時に思ったことは「トレーニング受けてないと文章に変なクセがある。他人に指摘されないとそれは気がつかない」ということです。

要するに「なんとなく」書いてしまってたんですね。

これ以降は、文章の書き方がらっと変わりました。
「論理的に破綻しないように文章を紡ぐ」みたいな意識が生まれました。

ヒトがする表現は何でもそうかもしれませんが、「最初に盛大に?失敗して突っ込まれた方が変なクセが取れていい」という側面はあるかなあと思います。

というわけで、何か伝えたいものがあるなら「恥をかくといやだな」とは思わずに、お気軽に投稿を。

 

猪股弘明
精神科(精神保健指定医)
理学士(物理)

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