前々から、Mac でお手軽に使える電子カルテはないと思っていて、少々不便に感じていた。
OpenDolphin は、Mac でも動くが、Java を用意して、アプリケーションサーバをインストして・・・とやっていくと「お手軽」とはほど遠い。また、設計に古くさいところがあり、カルテデータを AI 使って解析するなんてことはやりにくい。
そこで、DolphORCA のフロントエンドサーバーを MacOS 向けに書き直して Mac アプリにしてみることにした。

最初の関門は、アプリ内に組み込んだウェブサーバがまともに動作するかということだったのだが、やってみるとこれが速い速い。
C 系で低レイヤーから組むとこんなにきびきび動くものなんだなと感心した。
サーバが十分なパフォーマンスを得られそうだったので、この上に認証機構やエディタなどをどんどん組み込んでいった。
その後、v1.1.4 で電子カルテとしての基本設計・実装は終わったように思うので、現在は他の医療色の強いアプリ(horlix, phorlix lite など)との連携を模索してます。
データベースも v1.1.2 以降上位互換となっているので、その点はあまり心配しなくていいでしょう。ここまで来ると互換性崩れたら自分達もメリットないので、そのような事態になったら必死になって対処すると思います。
最近、気になっているのは、商用電子カルテとしての比較で、こちらの記事にまとめています。
そこでも書きましたが
・リッチエディタの採用
・Patient Pool 設計に基づく複数サービス(外来・訪問診療・入院)への対応
などは、商用電子カルテではなかなか実現しにくいことでしょう。
標準型電子カルテでもそうかもしれませんが、医師を開発現場から遠ざけたプロダクトはどうもプロジェクト自体が迷走する傾向にあるようです。
ご興味のある方はこちらのページからダンロードしてください。
現在の最新バージョンは 1.1.5 です。
主なアプリ変更履歴
v1.1.4 入院向け機能強化
v1.1.3 訪問診療向け機能強化
v1.1.2 パスワードの暗号化。この変更で以前のバージョンのデータベースとの互換性はなくなったので注意。
v1.0.9 dicom clip 機能追加。
(この機能は大槻さんから提供されました。詳しくは大槻さん自身による解説記事『OceanMini に簡易 DICOM Viewer を組み込んでみる』を参照してください)
v1.0.6 AI 文書作成機能の追加。
プロジェクト変遷履歴
2025-12-24 Vector でも公開。GitHub で交流用リポジトリも開設。
